ゆーなの気持ちを想像して枕を濡らす289時間目

運動部四人組が現在ネギの看病をしてるけど、彼女達は以前にもネギに対して同じような心配をしたことがある。それは、ネギがエヴァンジェリンに弟子入りするときの理不尽とも言える試験。あの時のネギの気持ちを本当に理解できたのは、まき絵だけだった。
魔法世界に来てからのいざこざで、亜子もネギを理解し、亜子を見守っていたアキラもネギをある程度は理解したかもしれない。


でも、裕奈は…?


そんな折に高音から明かされた裕奈の母の真実。それを知った裕奈は何を思ったのだろうか。


何故ネギは茶々丸に幾度となく痛めつけられても諦めずに、エヴァンジェリンに弟子入りしようとしたのだろう。無茶を承知で闇の魔法に手を染めたのはどうしてだろう…
どうしてお母さんは、命の保障すらない危険な仕事をしていたのだろう!
自分がいないとだらしなくてほっとけない駄目な父親と思っていた人は、どれほどの覚悟を持って母を愛していたのだろう!


と、裕奈が考えていたであろうことを想像していたら本気で泣けてきた。
そしてエヴァンジェリンの言葉に対して、珍しく本気で嫌な顔をする裕奈の気持ちが痛いほど伝わってきたよ。

そんな複雑な心境のはずなのに、仮契約する際のあの明るさ!ええ子や…