インサイド・マン

デンゼル・ワシントン、クライブ・オーウェンジョディ・フォスター出演。監督はスパイク・リー
冒頭から「完全犯罪を成し遂げた」と言う銀行強盗の話。

観る前から『インサイド・マン』っていう題名だから、犯人は銀行にいた客、もしくは銀行員の中に紛れ込んだりしてるんだろうなと思ってたら、冒頭の犯人の言葉と居る場所でどうやって警察の包囲網を突破しようとしたのか想像できてしまった。きょぬーの姉ちゃんが穴掘りしてる場面で予感から確信へ。まさしくインサイド・マンである。
ギャグかよ!

こんなタイトルでネタバレだなんて『オープン・ユア・アイズ』以来だよ。

犯人側の手口に関しては感心させられるけど、「完全犯罪を成し遂げた」って宣言してるし、刑事も犯人相手に終始振り回されてるだけにしか見えないので完全犯罪と思われた計画に狂いが生じそうというこの手の映画の肝となるサスペンスがほとんど生じないのはかなり痛いんじゃないかな。「想定外のことが起きても悪魔的頭脳と度胸で乗り越える」みたいな展開にしてほしかった。
それなら『ソードフィッシュ』でも観とけって感じだが。
ジョディ・フォスター演じる弁護士も物語の辻褄を合わせるためだけの存在に過ぎず、彼女の存在によって事件が大きく動くこともなく盛り上がらないのは酷い。

貶してるけど、伏線マニアには結構楽しめる作品だとは思う。