第7話 サン・ポ・テクテク 適当な感想

散歩は一日にしてならず。地図を持たずに家を出よ。見知らぬ路地は必ず曲がる。迷子を恐れず突き進む。―これぞ散歩の極意。
というわけで、散歩を人生に例えた三人の物語。
散歩して色んな物を見つけて遊ぶ三人だが、その見つけたものってのが「捨てられたもの」や「忘れられたもの」だったんで、純粋に楽しんだお子様な双子と違って大人びた楓にとっては…という対比が素晴らしい。「物心が聞こえる」っていうのが一見ちょっと電波っぽいけど、これがラストの「口笛が聞こえたら駆けつける」という約束に繋がっていたりと、脚本の完成度が高い。
いやー、いい話だわ。


と、持ち上げたところでちょっと落とす。
こんなこと言ったら元も子もないけど、今回の話はアニメで観たかった。
散歩を題材とした話なのに、自然の美しさが映せていないってのは実写モノとしてちょっと……多分、今回のがツマラナイと思っちゃう人の場合、原因はそこにあると思う。画に説得力がないというか、観ててちょっと退屈だよね。
陽光が眩しいのに画面が薄暗くてお天気雨みたいってなシーンがいくつもあったぞ。空のあの何とも言えない白さは致命的だろ。これだからビデオ撮りってやつぁ……って、深夜ドラマにフィルム撮影とかできる予算なんてないだろうけど。
あと、高校生という設定を考えるとちょっと痛すぎ。