269時間目 落ちる者と空飛ぶ仲間

今回の話で実感したよ。ナギはスーパーマンだよ、ホントに。ネギと違って、「空を飛ぶ」って行為がここまでかっこよく決まっちゃうんだから。そんな彼を太陽は照らす。
当然のことながらネギも(ナギの形見の杖を使って)一応は空を飛べるのだが、彼の場合は「落ちる」イメージの方が強い。エヴァンジェリン編でも一度逃げ出して山に落っこちてるし、学園祭で未来(世界)を変えるために過去に戻った際にも、空に出てしまい落ちそうになる。その時はギリギリで着地に成功するが魔力を使いすぎて倒れてしまう。
そして、超鈴音との未来を賭けた空中での決戦では、彼女に打ち勝ったものの、自身も力を使い果たし「落ちて」いってしまう。それは、今回のアリカの話と同じく世界のために罪を背負った者が行き着く末路のようだ。
だが、そんなネギを助けたのは自分の教え子達だった。
超との決戦の前に夕映は言っていた。

その悪は、この学園…いえ、この国…いや、この世界に住む全ての人が背負うべき類の何かです。
私達でよければ…一緒に背負うですよ。

そして、谷底に「落とされた」アリカを救ったナギは彼女に対してこう言う。

アンタの罪も後悔も…まだ残る民への責任ってヤツも…
全部一緒に背負ってやるぜ。

なんという宿命…イイ話だなァ〜(AA略)


ネギやアリカを見てるとなんかクリストファー・ノーランの映画『ダークナイト』を思い出す。バットマンはスーパーマンとは違い空を飛べずに、最後は地面に叩きつけられてしまうのだ。
ナギは光の騎士だったけど、トゥーフェイスになってたりしてな。どっちかというと、それはこれから自分の罪を知ってしまう明日菜の方か。