『BLACK LAGOON』双子編終了

誰だよ、こんなの作ったのは!


で、アニメ本編についてだが素晴らしいな。が、それゆえに細かい点で文句をつけたくなってしまうという複雑な心境。文句というより要望って言うのが適切か。
ラストの、姉様がエルロイに撃たれて「綺麗だわ…空…」と言い残して死ぬ場面。あそこは、一度画面が暗転して次の瞬間、青空と陽光が差し込み(暗闇を作っていた)日除けの黒い帽子がどこかに舞い飛んでいく…といったカットが必要でしょう。
人間を犠牲にして闇の中でしか生きることができなかった吸血鬼*1が陽の光を浴び、という形でこの世の地獄から解放されるシーンなんだから、それを強調するべき。じゃないと、わざわざあんな帽子を用意する必要はないと思う。
こんな文句言っても、反則的なEDにより全て許してしまう気になっちゃうんだけど。
暗い砂浜を独り歩く姉様の行き着いた先が、先に死んだ兄様が待つ光の下で、そこで二人は手を繋ぎ、今度こそ光の当たる世界で二人は環を紡いでいく…ってんだから。これで泣かない奴は人間じゃねえ。(言い切ってしまった)


金田朋子は話が進むに連れて、明らかに演技が上手くなってるのが凄い。最初は機械みたいな感じだったんだけど、最後の方はちゃんと狂ってしまった子供になってる。レヴィに「あなたはねぇ、同じニオイがするわ」と言った時には震えた。ロックとの会話とは打って変わって、とんでもなく残虐さを感じさせる声なんだもの。

*1:実際に、あの双子が吸血鬼ってわけじゃないが。