『ネギま!?』#21「漢(おとこ)はだまってラーメンたかみち」by高畑

こーいう至極真っ当な話をやられたらやられたで、感想に困ってしまう気もする。金巻兼一に比べて高山カツヒコの方が真面目に物語るつもりがあるっぽい。金巻兼一の脚本は観る人によって明らかに好き嫌いが分かれてしまうよな。


以前にも言ったかもしれんが俺は夕映があまり好きじゃないので、最初のうちは「夕映はいいから、くぎみんとかアキラの話をやってくれよ」とか思っちゃったりもしたわけだが、なかなかどうして可愛いじゃないの。くぎみんは柿崎と桜子との三人が揃わないと活動出来ないので単独での出番はないだろうなぁ。ま、美空よりはマシだろうけど。アニメの美空はマジで出番がないよな。
今週のザ・ベストはこちら。夕映とのどかが二人で本を読んでいるときに、夕映が「どうしてのどかはネギ先生が好きなのですか?」と尋ねる場面。
純粋にネギが好きなのどかに対して、好きになる理由を求める夕映の対比。のどかの隣にある本は綺麗に積まれているけど、夕映の隣にある本は乱雑に置かれている。本が好きという設定を使用し、二人の心情を巧く表した場面である。夕映の態度に慌てて泣いてしまう能登麻美子の演技もグッド。
夕映が校門でネギの様子を見つめる場面もいい。他の生徒と違って友達になりきれずに、あくまでも「生徒」としての立場にい続けようとする気持ち。切ない。多分、ラストにはのどかに打ち明けると思うけどね、アニメ一期みたいに。

今回は完全に夕映の視点で物語が進行した。前回もどっちかというとネギの視点が生徒と同じ視点だったし、今からはネギではなく生徒をメインにした話をやっていくのか?


夕映の相談にのったネカネにも人に言えない秘密があるらしいが、それは「黒薔薇男爵の正体」なんかではなく「ネギに対する親心」みたいなもんつーか、「ネギが自分の元から巣立つ」のが寂しいんだろうな。


しかしカモくん。今回はあんたの役を完全にモツに奪われてしまったけど、アンタはそれでいいのか?