ネギが切り札を出す前に諦めかけた理由

完全なる本屋-ネギまと音楽と暮らす日々-さんの考察を読んでて、ネギが「切り札を持っていながら諦める」のが矛盾だって書かれていてちょっと驚いたのだけど…もしかして、同じように思っている人は結構いるのかな?

というわけで、今回はネギが諦めかけた理由と、対ラカン戦が面白かった個人的な理由を書く。


早速だが、あの状態じゃ、そりゃ諦めかけてもおかしくないよ!切り札を使用するには、43秒もの時間が必要なんだから。それだけの時間、あの怪物ラカン(とカゲタロウ)の相手を小太郎にさせるってのは、ネギにとって最悪に近い選択じゃないか。「死んでくれ」と言ってるようなもんだよ。そして、ネギの心の奥底にあるのは幼き日のアレですよ。諦めかけても仕方ないと思う。


でも、だからこそ、あの逆転劇が盛り上がるわけだし、「傷」を持つ亜子との話にも意味があるんじゃないか!


魔法世界に来てからラカンや小太郎から「仲間を信頼しろ」ってことを言われてたし、そして何より闇の魔法の真髄が「全てをありのままに受け入れ飲み込む力」だ。
まるで真剣に闘うつもりがないかのようなラカンの態度。そんな男相手に、小太郎に命懸けで盾になってもらわないといけない自分の弱さに、大切な仲間を失うかもしれない危険と恐怖。
それら全てを受け入れた結果に、エヴァンジェリンですら到達できなかった極意を会得。


ラカンと闘う前には、一人で試合をしてきたりもした。なのにどうしたって、父親達と同じ場所には立てない。
でも、自分の弱さも何もかも(ラカンの力さえも!)受け入れた先に待っていたのが

お前は今日から「一人前」だ

という言葉ですよ!
自分が憧れ、理想としてきた父親達とは遠く及ばないような戦い方をしたネギに対して!


こんなの泣くしかないじゃないかァ〜!