『BLACK LAGOON』 漫画とアニメの温度差
- 作者: 広江礼威
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/11/17
- メディア: コミック
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ストーリーはほとんど原作通りなんで原因は演出だろうなあ。
例えばシェンホアがエダに撃たれて落下する場面なんかの味気なさは致命的。以前にも登場して馴染みのあるキャラクターが死ぬかもしれないってときなんだから、もうちょっとクドくてもいいと思うんだけど。
アニメがこんなんだったから、偽札編が収録されてる6巻はツマンネーのかなとか思いつつ読んでみれば、無茶苦茶おもしれーんでやんの。漫画での掃除屋ソーヤーの暴れっぷりと落ち込みっぷりなんか最高。同じ体育座りの画だけでここまで印象が違うってのはどーいうこったね。
この地味さは日本編に突入しても引きずってて、バラライカの「全ての決定権は我々にある」って言葉をロックが通訳するとこも漫画ではバラライカの非情さに「そこに痺れる憧れるゥ!」って感じだったのに、アニメではただ交渉が決裂するという様子を表しただけになってる。
雪緒が「銀次さんは私を護ってくださいますか」と言って、銀次が驚いた顔をした後姿勢を正して「不肖、鷲峰組…」と続く場面もアニメでやるならば、銀次の驚いた顔が極道の顔に変わっていく過程を見せなきゃいけないだろう。そして姿勢を正す動作に繋げる。
キャラクターが死んでるよ、アニメの方は。
こーいうことだから、アニメでは声優の演技が浮いているような感じがするのに、漫画を読んでるとキャラクターの言葉が容易に声優の声で脳内再生できるという変なことになっている。日本編は一番好きな話だから何とかしてくれ。