たまには『地獄少女 二籠』の感想でも

第二十話「乙女のアルバム」
なんと、人気ロックバンドのJUDY AND MARYの誕生から解散までの日々を追いかけた話である。というのは勿論嘘だが、明らかにJAMのことを意識はしているだろう。
いつも仲良しな樹里と真里。だが、その強烈な愛情ゆえ、樹里は真里に対する憎しみをも持ってしまうのだった。


まるでお互いが分かたれた半身のような、樹里と真里の関係を見ていると第九話の「あにいもうと」を思い出してしまう。オチも「地獄へ行ったらずっと一緒にいられるね」ってものである。そういや、あの時も一目連が色々と行動してたな。って、脚本はどっちも高橋ナツコかい!女と女、兄と妹。類似した内容でもちょっとした変化を加えるだけで、終着点までの道のりを全く違うように見せる。これぞプロの仕事である。
口では「二人の繋がり」とか言っておきながら、実際は窮屈な束縛でしかなかった藁人形の赤い糸を二人の手で解く。行き先は地獄でも何とも言いがたい解放感。「死が二人を分かつまで」とか言ってるアニメよりよっぽど濃い繋がりだ。
ラストの写真は「もしかしたら腹の中にいる時の双子の写真か!?」というトンデモナイ予想をしてしまったが普通に「ジュリマリ」な写真だった。しかし、今回ばっかしは、二人が地獄逝きになったのは一目連の責任じゃ?