君が主で執事が俺で 第6話「夢改造計画」

錬 「お嬢様のカリスマ、それはこうしてフォローしてあげたいという気持ちです。放っておけません」

何気なく観てても十二分に面白いけど、深読みすればもっと面白い。
濃いキャラクター揃いの久遠寺家の中で、三女の夢だけが地味で悩んでて「どーすれば姉さん達みたいになれるんだろう」と試行錯誤する話なんだけど、これって演じている中の人にも繋がってるんだよな。


長女の久遠寺森羅を演じるのが伊藤静。次女の未有役が後藤邑子
アニメを鑑賞する人でこの二人を知らない人はほとんどいないだろうし、彼女らが酒豪であったりするなんてことも知っている人も多いと思う。
それに対して三女の久遠寺夢を演じるのは、これがデビューとなる水森志寿香。
この人のことを詳しく知っている視聴者は関係者でもない限りいないだろう。これからどんなキャラを演じていくのか、どういうキャラが似合うのかまだまだ未知数だ。
この三人姉妹と声優の関係が似ていると思わないだろうか。

伊藤静後藤邑子があからさまに自分が演じた他のキャラのパロディをやっているのに対して、これがデビュー作品の水森志寿香が演じる夢はそれが出来るはずもなく、他人が演じたキャラの真似をするっていうのも、そういう印象を一層強めている。


そうしたことを踏まえて今回の話を見直してみると、なんだか凄く微笑ましい。スタッフ・キャストの新人に対する愛が伝わってくるよなぁ。


俺が音監だったら夢の役は特に深くも考えずに福井裕佳梨あたりを起用してるだろうな。いや、別に福井さんが駄目って言ってるわけじゃなくてね。