OADとやらに期待できないのは俺だけ?

そもそも「OAD」っていう語感が気持ち悪い。フツーに「OVA」って呼び方じゃ駄目なの?
んで、OAD『魔法先生ネギま!〜白き翼 ALA ALBA〜』に期待できない大きな理由ってのは、なんか原作に忠実な作りってのをウリにしてるような感じがするとこ。実際に製作陣にそういう意図があるかはわからないけど、『ネギま!』の読者の多くはそれを期待していると思う。俺にはその空気がどうも心地悪い。
そりゃね、物語の根幹となる部分は原作に忠実であって欲しいと思うよ。でも今回の「原作に忠実」ってのは、どうも「原作の話をそのままアニメーションにするだけ」的な空気が漂ってるような気がするんだよ。一期と二期の内容がアレだったから原作に忠実なのが作り手の意図はどうあれウリとなってしまうのも仕方ない気もするけど、一期と二期がアレだったからこそ「原作に忠実」という言葉が卑屈に思えてしまう。 てゆーか、クリエーターとしての誇りを捨て(させ)てるような気さえする。
俺はネギドラに関しては期待と不安が半々だったけど、期待の大きさそのものは今回のOADよりも遥かに大きかったよ。だって実写でやるならそれに合わせてアレンジの必要が絶対にあるからね。
それにね、今週のマガジンを読んでね、クウネルと小太郎のキャストが小野大輔井上麻里奈っていうのを目にした瞬間に何とも言えない虚無感というか「ああ、やっちゃったね」的な気持ちで胸がいっぱいになったよ。井上麻里奈の方はまだわからないでもないけど、小野大輔というキャスティングに関してはベストを尽くすどころか努力の跡も見られないデキレースじゃないのかと。どうせ、嘘くさい笑顔と皮肉屋な物言いが『涼宮ハルヒの憂鬱』の古泉っぽいからという理由で決められたんだろうな。ツンデレには釘宮理恵で、そのお相手は日野聡にしてアニメはJ.C.STAFFに作ってもらおうっていうぐらいのテキトーさ加減が漂ってる。
ネギま!』ファンの人達も小野大輔を第一候補に挙げたのはどうせ古泉とアルの表情・言動が似てるからっていう理由なんでしょ?俺はもっと中性的な声の人がいいと思うけどな。小野大輔の声は確かに美形キャラには合いそうだけど、クウネルを演じるには男臭さが強すぎると思う。


というわけで、何か批判をしてしまったけど誰が悪いのかよくわからん状態ではある。だってアニメってのは原作に忠実でもかまわんし、ファンがそれを望むのもおかしくはない。おかしいのは、原作に忠実であることに不快感を感じる俺とその空気を作りだした前作までのアニメのせいなのか。でも一期も二期も好きなんだよな、俺は。