『BLACK LAGOON』のネタ解説
広江礼威の漫画『ブラック・ラグーン』の会話で使われる「言い回し・例え」の元ネタの紹介及び解説。地名や組織、機械などの専門用語は扱わない。個人的なメモみたいなもの。随時追加予定。
1巻
レヴィ「あの戦争屋共に、イースターエッグをくれてやる。」 #0より
イースターエッグとは復活祭の休日を祝うための染色・飾り付けされた卵のこと。現在はチョコレート等で代用されるようになってきている。もしくは、ソフトウェア開発者が遊び心で意図的にプログラムした機能のこと。
ダッチ「アーメン・ハレルヤ・ピーナツバターだ。」 #0より
アメリカ人がいかにピーナツバターが好きかわかるセリフ。アメリカ人はセロリにまでつけるらしい。
レヴィ「『ワイルド・バンチ』のウィリアム・ホールデンみてえな口ぶりだった。 #0より
『ワイルドバンチ』はサム・ペキンパー監督の映画。西部劇。圧倒的なバイオレンス描写で知られる。
ダッチ「J・Bよりもクールかな?」 #1より
J・Bはジェームス・ブラウンの別名。ソウルミュージック・シンガー。
ルート66(アメリカの国道66号線)は音楽やドラマの題材にも扱われることで有名。
ロック「あれは未来から来た殺人ロボットだ。映画と違うのはシュワルツェネッガーじゃないことだけだろ?」 #3より
映画とは勿論『ターミネーター』のこと。アニメの演出は凄かったなー。
2巻
レヴィ「部下はこぞって艦長の仇を打ちにはせ参じ その結果が『アラモの砦』さ。」 #6より
アラモの戦いを参照。
ダッチ「戦いの太鼓(タムタム)を響かせてナヴァホのように襲撃するのさ。」 #7より
タムタムは金属製の大型の打楽器。正確には太鼓ではなく銅鑼に分類される。太鼓なのはトムトムである。
ダッチ「チャールズ・ホイットマンを雇った覚えはねぇ。」 #8より
チャールズ・ホイットマンは1966年8月1日、テキサス大学時計台から銃を乱射し、胎児を含む14名を殺害、30名に怪我を負わせた『テキサスタワー乱射事件』の犯人。
ワトサップ「殺そうがヤクを売ろうがリンゴ隠しをやってようが関係ねえ。」 #10より
リンゴ隠しが何なのかはよくわからないが、恐らく職業を偽ることか?
ダッチ「いうなればチャールズ・マンソンやエド・ゲインの同類だよ。」 #12より
チャールズ・マンソンはカルト・グループ『The Family』のリーダー。女優シャロン・テート殺害事件で有名。エド・ゲインはアメリカで最も有名な猟奇殺人犯の一人。映画『悪魔のいけにえ』のレザー・フェイスのモデル。
グレーテル「ボルシチはメインディッシュ、最初はマカロニから。」 #12より
ボルシチはウクライナの伝統料理。言うまでもなく、ここではロシア人のことでマカロニはイタリア人のこと。
3巻
ジョーンズ牧師はカルト教団、人民寺院の教祖。終末論を説く。1978年に900人以上の信者と共に集団自殺。
張「合衆国(アンクルサム)がこの世から…(以下略)」 #16
アンクルサムはアメリカを擬人化した架空の人物。USA→Uncle SAm
ダッチ「いい言葉だ、カーネギー名語録に載せたいくらいだな。」 #17
クリンゴン星人はドラマ・映画『スタートレック』シリーズに登場するヒューマノイド型異星人。
4巻
レヴィ「ハリー・フーディーニが魔法の壺をちょいと振れば―」 #21より
フーディーニはアメリカで最も有名なマジシャン・奇術師。脱出術を得意とした。
バラライカ「私がこの世で我慢ならんものが二つある。一つは冷えたブリヌイ…」 #23より
ブリヌイは所謂クレープのようなもの。ロシア料理。生地は小麦粉かそば粉。
レヴィ「アニー・オークリーみてぇだろ?」
(中略)
ロック「カラミティ・ジェーンはあの酒場じゃ死んでない。」 #24より
映画『アニーよ銃をとれ』、映画『カラミティ・ジェーン』を参照。
こいつら映画に詳しいな。それとも西部開拓史にでも興味があるのか?レヴィは女ガンマンに憧れてたりしそうだからわかるけど、ロックは…